クレジットカードの歴史

 1949年、ニューヨークの実業家フランク・マクナマラが、友人たちとレストランで食事をしていたところ財布を忘れたことに気がつきました。このときは婦人が支払ったので事なきを得ましたが、このことがきっかけとなって現金の支払いを猶予し、付け払いの証として自分自身を証明するものを提示、サインをするという信用取引方式が考え出されました。これが今あるクレジットカードの原点といえます。個人主義がまかり通るなんともアメリカらしいエピソードですね。

ダイナースクレジットカード登場

 1950年、そのことをきっかけとして最初のクレジットカード会社である「ダイナース」が設立され、その後アメックス、バンクオブアメリカカード(VISAの前身)が設立されました。

日本ダイナースクラブカード登場

 日本でも10年後の1960年、ダイナースと日本の銀行の提携により初のクレジットカード会社、日本ダイナースクラブが設立されました。同じ年には丸井が日本初のクレジットカードを発行しました。このことから日本のクレジットカードは、銀行系のものと百貨店系(流通系)のものに起源を発しているといえるでしょう。

それまで月賦とか割賦といわれていた分割払いの方法を「クレジット」と称した丸井は、特に若者のショッピングにビックバンをもたらし、一方でそのことが本来持つ「信用」という意味をやや誤った解釈で広めたといえるでしょう。その後、1960年代には信販系のカードが発行されるようになり、いっそう分割払いとしての"クレジットカード"が浸透しました。

インターナショナルカード登場

1970年代に入ると、ニクソンショックによる変動為替相場制の移行に伴い、日本の経済力に裏づけされた円が価値を高めていきました。"円高ドル安"時代の到来です。経済の国際化に伴い海外出張のビジネスマンも多くなったのですが、当時のクレジットカードは国内専用であったため、海外専用カードの発行を余儀なくされました。しかし海外旅行が一般化すると、国内でも国外でも1枚でことが足りるインターナショナルカードが待ち望まれ、それに答えるべく1978年に日本ダイナースクラブより発行されました。成田空港が開港した年です。

さらにその2年後、アメックスが国内国外で使えるゴールドカードを発行しています。また、カードフェイスの下にマスターのロゴを入れたカードがUC、DCカードなど大手銀行系クレジットカード会社により発行され、インターナショナルカードに拍車がかかりました。さらに三井住友カードがVISAと提携を結び、三井住友VISAカードが発行されています。