進化するクレジットカード

1980年代に入るとインターナショナルカードが一般化します。1987年には大手信販会社がVISAとマスターの2大ブランドと提携し、デュアル発行を国内で初めて行います。流通系もそれに続く動きを見せ、業界全体でブランドの組み合わせによる多種多様のカードを生み出し、発行枚数は急速に伸びました。このことは、消費者にとって"選ぶ権利"を得る一方で、個人破産や多重債務といった問題も後に引き起こしていきます。

1990年を境に、クレジットカードはより一層身近なものになります。消費税が導入され物品税が廃止されると、贅沢品に対する国民の関心が高まり、決済がモラトリアム化するカード払いが選択肢の一つとして消費者に支持されます。クレジットカードを扱う加盟店も増え、処理の自動化、機械化が進んだことが店側のイメージアップにもつながりました。

自動車系、交通系クレジットカード

店側にとっては手数料の負担はあるものの、消費者が利用しやすい支払い方法を取り入れることが、売り上げ増につながるという考えが次第に広まり、流通系以外にもトヨタなどの自動車系や高速で使える高速人カードが誕生します。

クレジットカード会社の再編

その銀行業界では都市銀行の統合に伴って、カード会社の再編も進んでいきます。まず2001年に「三井住友VISAカード」、次いで翌年にはミリオンカードが合併して「UFJカード」が誕生します。そして、みずほファイナンシャルグループをはじめとするUCの系統が一つになって「ユーシーカード」が一本化しました。

これら銀行系のカード会社の統合は、一方で、包括的な情報の管理伝達を目的としたクレジットカードのIC化に拍車をかけます。さらに携帯電話によるクレジットカード決済ならauやソフトバンクがお得になるK-PowerカードやNTT系携帯電話がお得になるNTTグループカードなどが出てきました。

また、ETC機能を搭載した三井住友ETCカードが現れるなど、幅広いサービスの提供が可能になりました。

今までとは形状が違うクレジットカードも発行されました。従来のカードの面積を半分以下にしたミニサイズのクレジットカードは、通常使うカードのセカンドカードとしての位置付けで、ストラップなどに付けるための穴が開いています。